短距離空対空ミサイル「AAM-3」(90式空対空誘導弾)
「AAM-3」は航空自衛隊の短距離空対空ミサイルです。アメリカなどNATO諸国で使用されているAIM-9M「サイドワインダー」と互換性のあるミサイルで、F-15やF-2といった戦闘機のレーイルランチャ等に搭載可能です。
シーカーは赤外線と紫外線の2波長シーカーを採用しており、赤外線センサのみのサイドワインダー等と比較するとIRCCM能力も高いミサイルです。
弾体前面の独特のストレーキ付き操舵翼がかっこいいですね。
尾部はかなりサイドワインダーに近く、レールランチャに搭載するための取付部も見えます。
F-2戦闘機に搭載されている模擬弾は青色だったりしますよね。
AAM-3カメラポッド
AAM-3の弾体を利用し、同形状の高速度カメラを搭載したシステムがこの「AAM-3カメラポッド」です。要するにミサイルの形をした高性能カメラというわけですが、こちらはF-2戦闘機の翼端のランチャに搭載され、翼下に搭載されたミサイルや爆弾等を発射・投下する際の様子を撮影することができるというものです。試験時にどういった挙動をするのかといったことがこれでわかるわけですね。
本来は誘導装置のシーカーが取り付けられているところに、横向きのカメラが取り付けられています。
尾部にも同等のカメラがあります。
高速度カメラの性能諸元
重量 | 1.7kg |
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寸法 | W78mm×D74mm×L159mm(レンズ無し) |
撮影速度 | 50、100、200fps |
シャッタースピード | 1/50、100、200、1000、2000、5000、10000、20000 |
撮影用レンズ | ニコン製サイドルッキングレンズ7.5mm |
撮影用メモリ | リングバッファー式揮発性メモリ 2GB |
保存用メモリ | 不揮発性メモリ 2GB |
接続用のコネクタ