短距離空対空ミサイル「R-60」(AA-2 エイフィド)
ソ連が開発した赤外線誘導方式の空対空ミサイルで、登場当時は世界最小サイズの空対空ミサイルでした。小ささを活かし、専用の二連装ランチャーを取り付ける事で多数のミサイルを戦闘機や攻撃機に搭載できるようになりました。射程は8kmです。
R-60の発展型としてR-60Mと呼ばれるものがあり、これはもともと非冷却式だったシーカーを窒素ガスによる冷却方式にし、視野角も±12°から±20°に拡張、全方位交戦能力も獲得させ、弾頭重量も3kgから3.5kgに増強されるなど大幅にアップグレードされています。
また、ベラルーシのBSVT社によるアップグレード型として、IRCCM能力の高い2波長シーカーを搭載し、新型のロケットモーター、慣性航法装置も搭載することで有効射程10km、最大射程20kmまで成功向上させたR-60BMも開発されています。
インド空軍博物館に展示されているR-60。安定翼が取り外された状態で展示されています。