地対空ミサイル「S-75」(SA-2)
ソ連が開発した高高度地対空ミサイルです。冷戦時代に活躍し、米国の偵察機U-2を撃墜したなどとして有名なミサイルです。日本や米国においてはNATOコードネームである「SA-2」の名前で知られています。
後部についているのは固体燃料ロケットブースターです。ミサイル本体は液体燃料ロケットエンジンで飛翔します。超かっこいいですね。
ミサイルの形式はV-750です。ちなみに爆風破片効果弾頭の他に核出力15ktの戦術核も搭載できるタイプもあったようです。
ブースターには国籍マークが記されています。
ランチャーとブースターの接続部
ブースターの分離は爆砕ボルトで行われるのでしょうか。
コネクターが見えます。
ブースターを接続しているボルトの拡大
液体燃料ロケットエンジンの上部
インドの空を仰ぐミサイル
謎のレバー。ミサイルをランチャにロックするためのものでしょうか?
ランチャの基台部です。
ロケットエンジンのノズル部
ランチャ後端
ファンソング・レーダー
SA-2は電波誘導方式のミサイルであり、迎撃すべき敵の探知や追尾、ミサイルの誘導を行う複数のレーダーシステムを必要とします。その中でもミサイルの誘導を直接行うのがSNR-75「ファンソング」レーダーシステムです。このファンソングから照射されるUHF帯の電波に沿うような形でミサイルは敵に向かって飛行することになります。